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pubDate: 2024-05-09

author: sakakibara

科学的態度

科学の方法

実験の流れ

観察しろというのは…
見るんじゃあなくて観ることだ…
聞くんじゃあなく聴くことだ
— 空条承太郎

科学の方法は

  1. 観察し
  2. 問いを立て
  3. 仮説を明確にし
  4. 統計手法を決定し
  5. 交絡因子やランダム性に気をつけて取得するデータを決定する。

ということだ。

良いデータをとるためには、良い統計手法が必要だ。 良い統計手法を決定するには、良い仮説が必要だ。 良い仮説を生み出すには、良い問いが必要だ。 良い問いを生み出すには、良い観察が必要だ。

何をしたいかを明確にせずに、ただデータを取ることは無意味だ。 全ては問いに対する仮説を検証するためにある。

良い仮説というのは言葉として明確に記述され、 良い実験とは少なくとも一つ以上の仮説を検証できるように設計される必要がある。

具体例を一つ挙げよう。 ある鳥をの死骸を集めて観察していたとする。 すると、あることに気づいた。

“オスの死骸にはメスの死骸に比べて寄生虫が多い”

これが問いとなる。 この問いに対して仮説を建てよう。例えば、

“配偶者獲得のためにオスはメスより多くのストレスを抱えているため、免疫が低下している”

これは仮説となる。 この仮説を検証するために予測を建てる。 予測とは仮説から論理的に導かれる結果のことであり、検証可能なものである。 そして、この予測は多ければ多いほどよい。 例えば、

“ストレスホルモンと寄生虫の数には正の相関があり、オスはストレスホルモンが高い”

統計では帰無仮説と対立仮説を建てることがある。この場合

そして通常、帰無仮説を棄却することで仮説を検証する。

複数の仮説

証拠